ダイエット目的でも、トレーニング目的でも、乗った距離や時間のデータを積んでどれだけ頑張ったかを可視化したいですよね。
今回改めてStrava、Intervals.icu、GoldenCheetah、Training Peaksなど各種サービスを試してみたので、自転車の活動記録の管理ソフトの特徴を一覧にまとめてみました。。
結論だけ書くと、無料版のStravaとIntervals.icuに登録しておけば当面OKです。
それ以上いろいろと分析したくなったら、GoldenCheetahで。
(ただし、Intervals.icuは早晩有料になると思います)
独立サービス系
ログの管理ソフトには、サイコンのメーカーが提供しているものと、サイコンには依存しないで独立したサービスとして提供されているものがあります。
サイコンに依存したサービスは、ペダリング効率などサイコン独自の機能をフルに活用できます。
一方、サイコンを他メーカーに買い替えた時に、データを継続できないのが欠点です。
従って、データ管理ソフトは、少なくとも一つは独立系の管理ソフトで管理しておくことをお勧めします。
Strava
独立系サービスで、「ソーシャルネットワーク機能を組み込んだ人間の運動を追跡するためのインターネットサービス」とのことです。
セグメント(坂など一定の区間)の速さを競ったり、友達登録した人たちの活動記録が見られたりして、楽しいです。
課金しなくても、ELEVATE for STRAVAという、Chrome用の拡張機能を入れると、フィットネスや疲労の推移などが見られるし、各ライドのデータもより詳しく見られるので、ぜひこれを入れましょう。
(英語なのでややとっつきにくいかもしれませんが。。。)
また、課金しても、フィットネスや疲労の推移が見られるし、FTPも推定してくれます。
課金して見られるバージョンは日本語。
Golden Cheetahよりはできることが限られている一方、とっつきやすいと思います。
もともとGolden Cheetahでパフォーマンスの管理をしていたので、Stravaには課金していなかったのですが、この記事を書くために30日間無料のお試しに登録したら、有料制になって見られなくっていた、セグメントの自分の結果が見られるようになって、このまま課金するか、心が揺らいでいます😅
(結局その後ずっと課金したままです)
とりあえず無料版は登録して、ELEVATE for STRAVAを入れておく価値はあると思います。
無料版あり
30日のお試しあり
年額6,300円
Intervals.icu
この記事を最初に書いた、2021年2月の時点で一回登録してみたものの、イマイチかなと思って放置していたIntervals.icu、2023年10月に、無料版のこれがあればTraining Peaksの課金しなくていいという情報が流れてきたので、もう一度試してみることに。
日本語対応、各種グラフが描ける、w balanceも表示できるなど、この2年の間にものすごく進歩していました!
今後もいろいろと機能が追加されるのが楽しみかも。
課金しない場合は、Stravaからダウンロードできる情報が3ヶ月分のみ。
あと、課金しない場合は28日ごとにログインしないとStravaとの連携が切れるらしい。
課金しなくても普通に使えてしまいます。
用語は違いますが(著作権の関係で確か使えなかったかと)、TSS=負荷、CTL=フィットネス。TSB=ファティーグなどの概念は同じなので使いやすいです。
マニアックな分析以外、Golden Cheetahで出来ることは、概ね出来るのでは??
私的にはStravaにないw balanceが見られるのがポイント高いです。
開発費やサーバー代がかかっているはずなのに、なぜ無料で運用できているのか???
作者を支援するために、SportTracksを切ってこっちに課金しようと思います。
これを無料で運営するのは無理と思うので、いずれは有料になると思われます。
無料版あり
サポートするなら:4ドル/月
(2023.10.07追記)
Golden Cheetah
無料で提供されているトレーニング管理ソフト。
超多機能ですが、癖があり、ネットであさったり、試行錯誤して自分で使い方を研究したりする必要があるので、パワートレーニングをしっかりやろうという人以外にはとっつきにくいと思われます。
私はパワーメーター買ってからのすべてのデータをGolden Cheetahに積んでいます。
パワートレーニングに必要な解析はほとんどなんでもできると思います。もちろん、基本のフィットネスや疲労の管理もできるし、データが積まれると、FTPテストなどをしなくてもCP60(いわゆるFTPみたいなもの)も計算してくれます。体感とも合っているような気がするので、実は私はFTPテストをしたことがないです。
無料
パワートレーニングするなら絶対読むべき↓
英語版は2019年に第3版が出ました。日本語版は2011年発行でちょっと古いですが基本は同じ。
Training Peaks
本家なので、用語や使い方がパワートレーニングバイブルに準拠していてわかりやすいです。
無料でも使えるけど、しっかりトレーニングを管理しようとすると有料版がいいですね。
有料版にすると、目標に向かってプランを立てられるなど、超多機能です。
一方、英語なのでとっつきにくさはあるかも。が、Golden Cheetahよりはましなのか。。。
私はGolden Cheetahで間に合っているので、ちょっとお試しした以外、こちらは使っていません。
無料版あり
14日のお試しあり
年額12,540円
Xert
ガーミンのサイコンなどにConnct iQでアプリを入れておくと勝手にFTPを計測してくれるWhats my FTPというアプリで有名になったXert。
解析技術とこれを活かしたトレーニングの提案が強みです。
私は使っていないのですが、この強度ならあとどれくらい続けらる、どのくらいで回復するといった情報をサイコンに表示してくれたり、糖質と脂質をどれくらい使っているのかを表示してくれたりと、非常に面白いアプリを開発しています。
課金してこれを入れるとサイコンが超多機能になり、楽しそうだけど、ちょっとお高いなぁ。。
無料版あり(週に1つしかログを上げられない、Connect iQ使えない)
30日のお試しあり
年間99.95ドル
Sport Tracks
お試し期間はあるけど、無料版はなし。
一応、トレーニング負荷とか疲労とか労力とかも解析してくれてるんだけど、数値が何を意味しているのか分からない💦
(私はパワートレーニングバイブル(英語版)で勉強したので、CTLとかTSBとか言われないとわからないし、表示されている数値がなじみのある大きさじゃないので何が何やら????)
あまりいろいろできない代わりに、シンプルと言えばシンプルです。
多少分かりづらくても我慢できるなら、Intervals.icuのほうがいいと思います。
45日のお試しあり
年間59ドル
サイコン連動型サービス
Garmin connect
ガーミンのサイコンを持っているならとりあえず登録しておいて損はないと思います。
ただし、パフォーマンスや疲労の管理などはできません。
なので、そのような管理をしたい場合は、別途独立系のサービスを使う必要があります。
一方、腕時計型のガーミンデバイスでライフログを取っていると、睡眠、歩数、一日を通した心拍の動きなど、様々なデータを見ることができます。スクショはスマホですが、もちろん、webページでも見られます。
ここにデータを蓄積したいからガーミンデバイスを選んでしまうという、まさにガーミンの販売戦略に陥ってますね。。。
年会費無料だけどガーミンデバイスを持っていないと使えません。
Cyclo-Sphere
パイオニアのパワーメーター、ペダリングモニターを使うなら、パイオニアのサイコンを買って、Cyclo-Sphereに登録して、ペダリング解析をするのがお勧めです。
(パフォーマンスや疲労の管理などはできません)
しかし、パイオニアのサイクリング事業部はシマノに売却してしまい、新規にペダリングモニターが販売されることはありません。
当面Cyclo-Sphereは運営されるとのことですが、将来が心配です。
こういうことがあるので、データは必ず、独立系のサービスにも上げておくのがいいですね💦
年会費無料だけどペダリングモニターを持ってないと使えません。
POLAR FLOW
パワーメーターが普及する前、トレーニングは心拍ベースで行うのが一般的で、心拍計・心拍ベースでのトレーニングに一日の長があるのがPOLARです。
私は最初に買った心拍計・サイコンがポラールだったので、データはポラールのソフトに積んで、ブログもポラールのソフトのグラフを張り付けていました。
今でも、ポラールの画面のデザインが一番好きです。
これのせいでSportTracksに課金する羽目になっているという。。。
ポラール製品使ってないので解析サイトも使えず、今の使い勝手はわかりません。
年会費無料だけどポラール製品を持っていないと使えません。
ライドデータのグラフ
そもそもこの記事を書く羽目になったのは、Sport TracksのPCソフト版がサービスを終了し、新規データをアップできなくなったからでした。
もともとポラールのソフトで書くグラフを使ってブログを書き始めたので、ブログに貼るライドデータに欲しいのは、出力が絶対値だけじゃなく、ゾーンで表示できることです。
PCソフト版のSport Tracksは軸目盛も自分で変更できてグラフが重ならないように調整できたし、心拍も絶対値ではなく、予備心拍に対する%表示にできたので、大変満足していました。
今回、同じように表示できるものを探したんですが、見つからなかったんですよね。。
どなたか、いいソフト/サイトがあったら教えてください。
久しぶりにIntervals.icuを見に行ったら、ほしいグラフが描るようになってました!(2023.10.07追記)
Polar
当時は心拍ベースでしたが、心拍のゾーンを背景に表示できて、どれくらい頑張ったのかが非常にわかりやすかったです。
原点はこれ。
Intervas.icu
2023年10月、Sport Tracks mobiから乗り換えました。
私のグラフの原点であるポラールと同じようなグラフが描けることがわかりました!
縦軸は右軸と左の軸に1つづつし設定できませんが、それぞれ、自分で範囲を設定できます。
下のグラフは右軸を予備心拍にしていますが、-50%~100%に設定しているので、パワーのグラフと重なることがなく、見やすくできています。
欲を言えばグラフの重なりを逆順にしてほしい。
(標高のグラフを再背面に持ってきたいが、最背面と左軸が連動しているので、順番を入れ替えられない)
あと、縦軸を要素2つだけじゃなく、もっと指定したいですね。
(2023.10.07追記)
Sport Tracks 3.1
サイコンを買い替えてガーミンにしたらポラールの解析ソフトが使えなくなったので探したのがこれ。
当時買い取りで35ドルでした。
グラフの自由度が高く、プラグインもいろいろと開発されていていいソフトだったのになぁ。
縦軸の自由度が高く、線の重なりが少ないように軸メモリを自由に設定できたし、色合いなどのデザインもうるさくなくて良かったです。
Sport Tracks mobi
買い取り版のSport Tracksが終わってしまったので、とりあえず、出力ゾーンの表示ができて、まぁまぁ見やすくて、色味がうるさくないというためだけに年間59ドル払うはめに。
ソフト版に比べると大幅に退化してるんですが、とりあえずは仕方ない。
縦軸の目盛をいじれて、心拍が予備心拍の%表示になるといいなぁ。
Golden Cheetah
ゾーン表示ができて、ゾーンの色を自分で指定できるし、出力、心拍、ケイデンス、標高の線なども自分の好みの色に設定できる自由度の高さ。
しかし、何故かGolden Cheetahだと、心拍データに欠落がある?
他のソフトで見た時にはきちんとつながっているんですが。。
線の中を塗りつぶす機能もあるんですが、標高以外は、全部塗りつぶすか、全部塗りつぶさないかの2択しかありません。全部塗りつぶすとうるさくなっちゃうし、塗りつぶさないとやや見にくいし。
(私のセンスではいい感じに色の設定ができないだけですが。。。)
これで特定の線の中だけ薄い色で塗りつぶすという機能があればGolden Cheetahでいいです。
欲を言えば、縦軸の軸目盛をいじれて、心拍が絶対数ではなく、予備心拍の%で表示されてほしい(実は縦軸はズームインの機能はあるけど、ズームアウトの機能はない)。
Training Peaks
出力のゾーン表示はできるんですが、この色のデザイン、誰が考えたの???
めっちゃ見にくくないですか???
趣味に合わないので却下。。。
Cyclo-Sphere
Cyclo-Sphereは残念ながら出力のゾーン表示が出来ません。
高度表示を塗りつぶしてくれるともう少し見やすいんだけど。。
あと、線が重なって見にくいので、線が重ならないしように軸のメモリを調整するような配慮がほしい。。
Garmin Connect
Garmin Connectも残念ながら出力のゾーン表示ができません。
ゾーン表示ができればこれでもいいような気がしますが。。
標高がグレーの塗りつぶしにパワーが紫で心拍が赤なのはこの世界の標準なのか???
Strava
Stravaはスタック表示しか出来ません。
これだとどれくらい頑張ったのか、全然直感的にわかりません。
ちなみにStravaも標高がグレーの塗りつぶしに、パワーが紫で心拍が赤ですね。