新型コロナウイルスの影響で、在宅で仕事をする機会が増えた人も多いのではないでしょうか。
実は私もその一人。3月から在宅ワークを取り入れています。
在宅で仕事をするときに、きちんとしたオフィスチェアがある人はいいのですが、ダイニングテーブルでダイニングチェアで仕事する人も多いのでは？
実は私がそうなんですが、私は初日に腰が痛くなってこれはダメだと。。。
そんなときににおすすめなのが、バランスボールです！
在宅ワークで腰が痛くなるわけ
オフィスチェアは長時間座って作業が出来るように、各個人の体格や作業環境に合わせて細かく高さを変えられるようにできています。
また、多くのオフィスチェアは座面や背もたれが適度に柔らかく、長時間座っていても疲れないような設計になっています。
一方、ダイニングチェアはたいていの場合、高さが変えられないと思います。
また、ダイニングチェアは座面や背もたれが固くてしならないので、ちょっと姿勢を変えるなどもしにくいです。
理想の座り方
長時間椅子に座って作業する際に腰痛にならないためには、座り方が重要です。
これはダメな座り方。
昔はこんな座り方しかしてなかったなぁ。。
一方、理想の座り方は、一般的には、「足を床に付けて、膝と腰（股関節）が90度になる」ように座ると良いとされています。
でも、腰（股関節）90度を長時間維持するのは結構きついですよね。
このため、膝を股関節よりもう少し下げて、股関節の角度が110度位になるのが良いとも言われています。
それでも、腰の角度が固定されると疲れるので、私はオフィスの椅子にバランスクッションを置いて、腰の角度を90度～110度くらいまで、自由に動かせるようにしています。
さらに、机の高さ、座面の高さ、モニターの高さは、自転車のサドルの高さを調整するのと同じ位気を付けてぴったりのところにしています。
これで、ブラックな長時間事務仕事でも、肩こりや腰痛はほとんどありません。
在宅ワーク対策にバランスボール
在宅ワークのために、高級オフィスチェアを購入できる人は、いくらでもいい椅子を買ってください。
でも、高級オフィスチェアって高いんですよね。。。
しかも、食卓のそばに置いておくには邪魔だし。。
さらに、コロナが収まったら、使わなくなるかもしれないし。
そんなあなたにお勧めなのがバランスボールです。
バランスボールのメリット１：腰痛対策
バランスボールは空気の入れ具合で大きさが変えられるので、自分にぴったりの高さにできます。
そして、背もたれがなく、不安定な座面なので、頭からお尻まで、重心を決めないと座っていられません。
さらに、重心を決めつつ、脚と股関節の角度をいろいろ変えられます。
バランスボールでは、ダメな座り方ができないので腰痛になりにくいのです。
バランスボールのメリット２：インナーマッスルが鍛えられる
バランスボールは座るために、インナーマッスル（お腹や背中の深部にある筋肉）で微妙にバランスを取っているので、腰や腸腰筋など、体幹の筋肉が鍛えられます。
ここで多少エネルギーも使っているので、長時間座っていればダイエット効果も。
この筋肉が鍛えられると、美しい姿勢を保つことができるようになるし、自転車のペダリングも安定するし、基礎代謝も上がるしでいいことづくめ。
わざわざ筋トレするのは面倒だけど、座って仕事をしているだけで筋トレできるなんて、超お得です。
バランスボールのメリット３：いらなくなったらたためる
バランスボール、家にあると意外に大きくて邪魔なんです。
でも、空気を抜けば小さくたためるのがメリットですね。
在宅ワークをしなくても、家でバランスボールでトレーニングをするのはとても有効なのですが、そこまでしたくない人は空気を抜いてしまっておけば大丈夫。
バランスボールのメリット４：安い
私が買ったバランスボールは転がり防止の環っかがついてて3,980円。
高級オフィスチェアは数万円。
高級オフィスチェアは、机に向かうときに座っていることしかできませんが、バランスボールは座って仕事をするだけではなく、休憩中にこれを使って、様々な運動やストレッチをすることができます。
費用対効果は絶大！
バランスボールのデメリット
いいことづくめのようなバランスボールですが、多少のデメリットもあります。
バランスボールのデメリット１：疲れる
私が最初にバランスクッションをオフィスで使い始めた頃、夕方になると疲れてクッションを外したくなっていました。今では深夜残業してても大丈夫です。
このように、だいぶ体幹が鍛えられたので在宅で一日バランスボールに座って仕事をしていても平気でしたが、慣れないと、一日中は厳しいかも。
この場合は、疲れたら普通に椅子に戻すなどして、だんだんバランスボールに座っていられる時間を長くするのが良いと思います。
バランスボールのデメリット２：タイトなスカートでは座りにくい
家でタイトなスカートをはいて仕事をしている人は少ないと思いますが、バランスボールは少し足を開いて座った方が安定するので、タイトなスカートだと座りにくいです。
私が職場にバランスボールを導入しにくい理由はこれ。。
バランスボールのデメリット３：大きい
私が使っているのは直径65cmのボールです。
多分、普段座っている椅子の座面の横幅2個分位あるのでは？
家にあると意外と大きくて邪魔なので、直径65cm（またはご自分に合った大きさ）のボールが家にあっても大丈夫かを確認してください。
バランスボールのデメリット４：転がる
ボールなので、立つときや、置いておいた時に転がっていっちゃうことがあります。
転がり防止の環がセットのものがありますので、これがあると便利かも。
バランスボールのデメリット５：パンクする
実は、だいぶ前にもバランスボールを持っていたことがあるのですが、２つ買って、2つともパンクさせています。
特に小さなお子さんがいる家庭では、いろんなものが床に落ちているのでパンクのリスクは高いです。
安いバランスボールだと、風船が破裂するようにバーストするので、万が一乗ってるときにそれが起こると、大惨事に。
バランスボールの選び方
サイズを確かめる
バランスボールの適正サイズは、座ったときに膝が直角になるサイズとされています。
身長に対応するバランスボールは以下のとおり。
適正サイズのものを選んでください。
| 身長 | 直径 |
| 140cm～155cm | 55cm |
| 155cm～170cm | 65cm |
| 170cm～ | 75cm |
アンチバースト仕様を選ぶ
デメリット５でも書きましたが、バランスボールはパンクします。
安いバランスボールだとバーストするので、万が一乗っているときにそれが起こると、尾てい骨骨折とかありえます。
多少価格が高くてもアンチバースト仕様のものを選んでください。
空気入れがついているものを選ぶ
バランスボールの空気入れの口はそれぞれ独特の形をしていることがあるので、対応する空気入れがついているものを購入するのが安全です。
↑私が買ったのはこれ。アンチバースト仕様、転がり防止の環、ポンプ、DVD付。ちょっとお値段が高いのですが、素材も厚手で丈夫そうです。
在宅ワーク用にバランスクッションをお勧めしないわけ
職場のオフィスチェアーにはバランスクッションを置いて仕事をしていると書きましたが、これを家でも使うのはあまりお勧めしません。
というのも、腰痛対策には座面の高さを調整できることが重要なのですが、バランスクッションでは座面の高さの調整範囲が狭いからです。
オフィスチェアーは座面の高さの調整範囲が広いので、高さの調整はオフィスチェアが担っているのですが、ダイニングチェアでは、ぴったりの高さ＆好みのクッションの硬さにできないと思います。
まとめ
1日家のダイニングチェアで仕事しただけで腰がやばい！と思って、速攻でamazonでぽちったバランスボール。
その後、2日ほど使用しましたが、丸一日座って仕事してても腰は全然大丈夫でした。
座っているときに、脚を地面に付けず、体幹だけでバランスをとるようにすると、仕事をしながら体幹トレーニングができます。
また、休憩時間はこの上に正座したり立ってみたり、背筋を伸ばしたり、うつぶせになったり、いろいろと遊べて気分転換にもなりました。
そして、翌日、通勤時に駅まで走ったら、身体の重心が明らかに変わりました！
ぴったり尾てい骨の上に乗れて安定の走り！（速く走るためにはもう少し前に重心を出した方がいいかもですが。。）。
そして、歩いたり、階段を上ったりするときも、頭から尾てい骨まできれいに重心の上に乗ってて、殿筋と腸腰筋で股関節から大きく動かせてる感がすごい。
たった数千円の投資で、仕事しながらこの効果、すごすぎる！
在宅ワークの皆さん、バランスボールを是非！
