自転車はダイエットやアンチエイジング、女性の体調管理にとてもおすすめなんですが、外で積極的に乗り始めると気になるのが日焼け。
美白にこだわっている女子力高い人だけじゃなく、日焼けすると、シミ・ソバカスの元になったり、しわ・たるみの原因になったり、果ては日焼けによる疲労感での運動パフォーマンスの低下もあるので、男女関係なく、なるべく日焼けは避けたいところですよね。
でも、汗だくで長時間真夏の炎天下で活動するロードバイクでの日焼け対策は意外と難しい。
そこで、ガチのレーサーではないロードバイク乗りにおすすめの日焼け止め対策をまとめてみました。
日焼けとは
日焼けは、太陽光に含まれる紫外線に肌がさらされて、一時的に色が黒くなったり(紫外線B波・UVB)、肌にダメージを蓄積させて、しわ・たるみの光老化(紫外線A波・UVA)が起こることを言います。
これを防ぐためには、紫外線を浴びないか、紫外線を皮膚に吸収させないという対策をとる必要があります。
日焼け止めの表示の意味
日焼け止めには、SPFやPAという表示があります。
SPFは一時的に色が黒くなる紫外線B波を何分の1にできるかという指標です。
肌は15分から20分程度で色が黒くなってくると言われていますが、SPFの数値はそれを何倍に伸ばせるかという意味にもなります。
例えば、SPF20なら、紫外線の量が1/20(紫外線B波95%カット)となり、15分を20倍に伸ばせるので、およそ5時間日に当たると日焼けが始まるということになります。
書いてよい数値は50までという規制があるので、50+とあるものは、50以上。
実際はどこまであるのかは不明ということになります。
(SPF50で紫外線B波98%カット)
PAの方は、しわやたるみの原因となるUVAをブロックする指標で、+がたくさんついているほど効果が高いです。
ISOの基準に準拠していて、PA++++だと、UVAが1/16以下(紫外線A波約94%以上カット)となり、肌に与えるダメージも1/16以下となると考えられます。
PA表示 | UVAPF数値 |
+ | 2以上4未満 |
++ | 4以上8未満 |
+++ | 8以上16未満 |
++++ | 16以上 |
自転車に必要な日焼け止めの性能
自転車では、汗だくで長時間日光にさらされるため、SPFもPAもなるべく高いものを選ぶことが必要です。SPFに注目しがちですが、必ずPAも++++のものを選びましょう。
そして、汗で落ちないことも重要です。
日焼け止めによく書いてあるウォータープルーフというのは、水で落ちないということで、プールなどで水に入っても落ちないということです。
汗は水だけでなく、皮脂なども含まれていて、水で落ちないからと言って汗で落ちないというわけではないんですよね。
従って、ウォータープルーフと表記があるものでも顔に塗った場合、汗をかくと顔に流れてきて、目に入って痛いということがあるので注意が必要です。
また、ウォータープルーフの日焼け止めであっても、こまめに塗り直すことが推奨されていたりしますが、正直、顔に潮吹いて汗だくで走り回っている中、日焼け止めを塗り直すのはとても面倒です(私はほとんど塗り直しません)。
一般的な日焼け止めのレビューでは、配合成分が肌に優しいかとか、白浮きしないかとか、乾燥しないかなどが評点に入ってきますが、日焼け止め効果と、汗で流れないという効果、持続力があることを最優先して選びましょう。
残念ながら、汗で流れない(目に入って痛くならない)とか、一日走り回っても持続力があるというのは、表示ではわからないので、口コミが大事です!
おすすめ日焼け止め
NO1 アグレッシブデザイン トップアスリート サンプロテクト ファイター
- SPF50+
- PA++++
- 価格:4,200円(税込み)/62g (約66円/g)
- 汗で流れにくさ◎
- 落とし方:クレンジング必須
焼けない、落ちない、目が痛くない、塗り直し不要のすべての点がそろっているお気に入りの日焼け止め。
メーカーのHPを見ても、汗プルーフを大きく打ち出しています。
脚や腕に塗って一日走ってきた後、落とさないまま湯船につかると、見事に膜が残っているのがわかるくらい落ちません。
落とすには、オイルクレンジングなどがっつり落とせるクレンジング剤が必要です。
欠点は62gで定価4,070円(税込み)と高価なこと。
でも、自転車もスキーもこの日焼け止め以外は使いたくないというくらいお気に入りです。
持ち運び用に小さな26gの瓶(定価2,640円(税込み))も売っています。
NO2 アスリートX サンプロテクト50+
- SPF50+
- PA++++
- 価格:3,080円(税込み)40g (約77円/g)
- 汗で流れにくさ◎
- 落とし方:クレンジング必須
日焼け止めの効果としてはアグレッシブデザインと並ぶ感じです。汗で流れて目が痛くなったりもしないです。
ただ、アンダーベースと一緒に使うことがおすすめされていて、これが、一緒になくなってくれない。。。ということは、なかなか他の日焼け止めに移れないといのがいやで、やめてしまいました。
お値段は30mlのアンダーベースで定価2,430円(税込み)、日焼け止め40mlで定価3,080円(税込み)と高額です。
日焼け止めだけを買ってもアグレッシブデザインより単価が高いですね。
日焼け止め効果はいいのですが、お値段などと考えるとアグレッシブデザイン押し。
NO3 アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク N
- SPF50+
- PA++++
- UV耐水性★★
- 価格:3,300円(税込み)60g (約55円/g)
- 汗で流れにくさ◎
- 落とし方:石けんで落とせる
スポーツ用日焼け止めとして必ず上げられるアネッサ。
日焼け止めを持って行くのを忘れた出先のコンビニで買って使用したことがありますが、自転車での日焼け止め効果や持続性としては、アグレッシブデザインよりは気持ち劣る感じ。
60mlで定価3,300円とそれなりに高価ですが、入手性がよいのは○。
また、石けんで落ちるのもよいですね。
日焼け止めを持って行くのを忘れたらコンビニで小さいボトルを売っているのでそれを買いましょう。
番外編1:ビオレ UV バリアミー ミネラルジェントルミルク
- SPF50
- PA+++
- 価格 1,078円/50ml (約22円/g)
- 汗で流れにくさ:不明
- 落とし方:クレンジング必須
娘が要らないといってくれたので、秋~冬に足に使ってました。
顔に塗っていないので、汗で流れてくるかどうかは不明。
でも、軽いクレンジング剤で落としてから風呂に入ったらまだしっかり膜が残っていたので、落とすには相当しっかりクレンジングしないとダメな感じです。
しっかり塗ると白浮きが目立ちます。
SPFもPAも低めなので、これじゃなくてもいいかな。
番外編2:スキンアクア スーパーモイスチャージェル
- SPF50+
- PA++++
- UV耐水性★★
- 価格 1,195円/110ml (約11円/g)
- 汗で流れにくさ:不明
- 落とし方:石けんで落とせる
2023年春。ふと見ると、手の甲から指先だけ、日に焼けている。。。。
スキーの時はもちろんグローブをしているし、自転車の時は真夏以外は長指手袋をしているので、これは日常の日焼けかも。。。
(もしくは、春スキーで暑くてグローブ外した数時間で焼けたのかも)
仕事に行くときは顔に日焼け止めを塗って出るのですが、手には塗ってなかったな。
ということで、日常使いに顔と手に塗る、安くて、PA++++で、石けんで落とせる日焼け止めを買ってみました。
振らなくてもいいので、朝の忙しいときの時短にもなってよいです。
塗り心地も軽くてgood。
通勤時や買い物、洗濯干しなど、長くても20分くらいまでの日焼けを防止できればいいや。
日焼け止めだけでは焼ける理由
ということで、私は年中日焼け止めを塗っているのですが、最強アグレッシブデザインをきっちり塗っていても日に焼けちゃうんですよね。特にGWの快晴の日のロングライドや、真夏の炎天下に丸一日走ったようなとき、ピーカンの春スキーの時などは、昼食時に日焼け止めを塗り足しても日に焼ける。
年中アームカバーをしている腕より、年中日焼け止めを塗っているふくらはぎの方が明らかに日に焼けている。
YouTubeで背中で日焼け止めの比較試験をやってくれている動画を見ると、どんなに効果がある日焼け止めでも、仕切りに貼ったテープの下とは差があるんですよね。
ということは、日焼け止めでは、日に焼けることを完全に防止することはできない。
よく考えてみると、もともとSPFとかPAは紫外線を何分の1にできるかということなので、紫外線を0にはできず、結局は日に焼けちゃうんですよね。
しかも、一般的には黒くなるのは15分~20分と言われていますが紫外線が強く、早いときは2~3分で黒くなってくるとのこと。
GWの快晴の日、真夏の炎天下、春のピーカンの雪山など強烈に紫外線が強いときはこれに該当すると思うので、たとえSPF50であったとしても2分*50=100分で色が黒くなり始める計算。そりゃそんな条件の中、何時間も日に当たっていれば色も黒くなろうってもんです(アグレッシブデザインはそもそも落ちてないし、原理を考えると、塗り直しても透過する紫外線は0にはならない)。そして、これが何日もかけて累積していくと結構黒くなってしまうという。。。
表面が黒くなったものは、時間がたつと白くなってきますが、UV A波でダメージを受けた光老化(しみ、しわ、たるみ)はなかなか回復しない上に、現状の最強のPA++++でも1/16にしかできないから、日焼け止めだけじゃダメだ。。。
そこで、日焼け止めだけに頼らず、物理的に日を遮ることにしてみます。
なお、以下は普段のソロライドの対策です。
ガチなレーサーの方は以下の対策は取れないので、日焼け止めで防げる範囲で我慢してください。。。
顔を日光にさらさない対策:布で顔を覆う
私は太もも日焼けの線を作りたくないので、夏でもクロップド丈のレーパンか、夏用ニーカバーをして走ります。
そうすると、脚で日に焼けるのはふくらはぎから下。ここはがっつり日焼け止めを塗って、あとは多少日焼けしてもしょうがないとして、腕はUVアームカバーをするので大丈夫、問題は顔です。
(夏用のレッグカバーも持っていますが、暑いし、足が動かしにくいしであまり好きではなく、ここは日焼けしてもしかたないと割り切ってます)
自転車で布で顔を覆う場合、最も重要なのは、呼吸が苦しくない!暑くない!ということです。
強度が上がって呼吸が荒くなっているときは薄い布が鼻や口を覆っているだけで息苦しいです。
ヤケーヌ 爽クール
Facebookのグループ、自転車女子部で教えてもらったヤケーヌ。
涼感素材でUVカット、鼻を覆う部分がひらひらしていて通気性は抜群です。
しかし、息が上がってきたり、向かい風だったりすると、このひらひらしている部分が鼻の穴に吸い付いて息苦しい。。。
そこで、100均(ダイソー)でマスクが息苦しくないというフレームを買って取り付けてみたところ、見事に息苦しさは解消しました。
スリットで取り付けるだけでは外れて落ちてしまうので、極小サイズのゼムクリップで止めていますが、これで落ちてくることはありません。
スタンダードと爽クールでは、鼻の部分の構造が違い、爽クールの方が布が2枚になっていてフレームが取り付けやすいです。
鼻と口ものと空間が広く確保できるので、全然息苦しくないし、涼しいので超おすすめです。
35度を超える猛暑日でも平気です。
アームカバーと一緒で、むしろ直射にさらされない分だけ涼しいかもしれません!(2023.07.30追記)
色ごとの紫外線カット率が表示されていて、ネイビーが最も紫外線をカットするようですね。
私はこの標記がないときにグレーを買ってしまったのですが、これから買うならネイビーが良いかも。
唯一の欠点は見た目が怪しいということ。。。
また、紫外線カット率は90~95%なので、日焼け止めと併用がお勧めです。
バフ
春スキーの日焼け防止用に買ったバフ。
布が薄いのでスキーの時は全然息苦しくないし、止まっていてもサングラスも曇りにくいので、自転車で試してみました。
渋峠のヒルクライムで試してみましたが、心拍80%位になっても息苦しさはほんの少しだけでした。ズリ下げることなく、最後まで登坂できています。
ただし、顔にぴったりとついているので、気温が高くなって汗だくになると、心拍が上がった時に息苦しくなってきます。使えるのは春までかな。。(2023.07.30追記)
ヤケーヌ爽クールよりUPFが高く、UPFは50+とのこと。
なお、頭の小さめの女性は、子供用を買った方がぴったりしてずり落ちないと思います(私は子供用を使用)。
自転車でヘルメットの下にかぶるように、似たような布をたくさん持っていますが、バフの正規品との違いは伸びです。
頭にかぶる場合は気になりませんが、鼻から下を覆ったときのずり落ちてこないぴったり感はバフ正規品ならではです。お高いだけのことはありますね。
伸びの良さやぴったり感が気にならなければ、もう少しお安い類似品でも息苦しさはあまり変わらない感じでした。ただし、UPFはものによると思います。
RxL フェイスガード
5本指靴下と、春・秋用のアームカバーを愛用しているRxLのフェイスガード。
正中線に沿って細いワイヤーが入っているので、鼻と口元の空間が確保できて、息苦しくないとのふれこみです。
薄手の素材で、軽量コンパクトです。
実際に使ってみると、薄手で涼感素材ではありますが、上の布がひらひらして密閉されないヤケーヌや、超薄手のバフに比べると通気性は劣り、坂を上っていて心拍が上がってくると耐えられず、ズリ下げてしまいました。
耳の部分に穴が開いていて、ずり下がってくることがないのはポイントが高いです。
UPFは50+と優秀なので、自転車ほど心拍が上がらない春スキーにはよいかもしれません。
自転車はダイエットやアンチエイジングに最適ですが、日焼けによるダメージは避けたいですよね。
PA++++の日焼け止めを塗っても、肌老化の原因となるUVAは約94%しかカットしてくれません(表示の上限なので本当はもっとカットしているかもですが)。でも、これに布で紫外線を90%~99%カットすると、紫外線はほとんどカットできることに。
実際、3月以降、春スキーと自転車の実走で必ず顔を覆うことにしたら、日焼けがだいぶ抜けてきました。ガチの練習じゃない方はぜひお試しください。